抑うつや不眠の原因は、「うつ」ではない?現代病の機能性低血糖とは?
不眠や気分の落ち込みの原因は?
「夜眠れない」、「朝起きられない」、「気分が落ち込む」、
「イライラする」、「食欲がない」、「疲れやすい」
などの症状を見ると、
原因はうつ病かもしれないと思いませんか?
このような症状に悩んで、精神科に行き、
抗うつ薬や抗不安薬などの投薬治療を始めても、
症状が一向に改善しないという人がいます。
その場合、症状の原因は、
うつ病ではなく機能性低血糖症かもしれません。
機能性低血糖症とは、血糖値が下がることによって、
精神的・身体的な症状が現れる病気のことです。
以前は、低血糖になる原因は、
胃の切除術後や糖尿病治療中の血糖値コントロールミス
などが多かったのですが、
最近は不健康な食生活や運動不足、
ストレスなど生活習慣の乱れが原因による
機能性低血糖症が増えてきています。
機能性低血糖症とは
最近、「キレる子供」や不登校、
家庭内暴力の増加の問題がありますが、増加の原因は、
機能性低血糖症ではないかと言われています。
機能性低血糖症の症状は、
身体的な症状と精神的な症状に分けることができます。
身体的な症状には、頭痛やめまい、冷や汗、
震えなど低血糖特有の症状のほかに、疲れやすい、
食欲不振や不眠、筋肉痛や腰痛などがあります。
精神的な症状は、抑うつ症状や不安、イライラする、
集中できない、甘いものへの異常な欲求などがあります。
特に、疲れやすい、抑うつ症状やイライラ感は、
機能性低血糖症特有の症状です。
機能性低血糖症の原因は、
上記で述べたように生活習慣の乱れと言われています。
糖分を過剰に摂取したり、
アルコールやカフェインの取りすぎ、貧血、
腸内環境が悪い、運動不足、ストレス、
アレルギー症状の悪化、甲状腺機能障害など、
様々な原因が考えられます。
これらの原因により、すい臓の働きが乱れて、
インスリンの分泌量のバランスも崩れてしまうのです。
機能性低血糖症の対策は?
機能性低血糖症の対策は、生活習慣を改善することです。
まずは、食生活を見直してみましょう。
糖分や炭水化物ばかり食べて、
栄養のバランスが偏っていませんか?
また、過度の飲酒やコーヒーや緑茶など
カフェイン飲料を飲みすぎていませんか?
思い当たることがあれば、
すぐに改善する必要があります。
また、機能性低血糖症の人は、
栄養不足であることが多いので、
不足分の栄養素を補う必要があります。
ビタミンやミネラルが不足していることで、
体内の糖代謝が上手くいかず、
低血糖になっている可能性もあります。
バランスの良い食事を3食しっかり食べ、
それでも不足していると感じる場合は、
サプリメントを利用しましょう。
また、運動習慣をつけることやストレスを
溜めない生活を送ることも、
機能性低血糖症の改善には重要なことです。
栄養の偏り、運動不足、ストレスが原因となる
機能性低血糖症は、現代病のひとつと言えるかもしれません。
疲れやすい、気分が落ち込む、
イライラするなどの症状に気づいたら、
自分の生活習慣を見直してみてはいかがですか?