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長距離移動は水分補給と運動を!エコノミークラス症候群を予防しましょう!




長時間の移動はエコノミークラス症候群を招く!

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夏休みに旅行を計画している人は多いと思います。

旅行で長時間の移動をする時は、
エコノミークラス症候群に注意しなければいけません。

エコノミークラス症候群とは、
長時間同じ姿勢でいたために、
肺塞栓症を引き起こすことです。

長時間同じ姿勢でいると、
脚の静脈から心臓へ血液が戻りにくくなって、
血流が悪くなることで、脚の静脈に血栓ができます。

その血栓が肺へ移動し、肺の血管を詰まらせると、
肺から血液に酸素を供給できなくなりますので、
息苦しさを覚えて呼吸困難を引き起こします。

これが肺塞栓症です。

以前は、飛行機のエコノミークラスに乗っている人が
多く発症したことから、
エコノミークラス症候群と呼ばれるようになりましたが
最近はロングフライト症候群
旅行者塞栓症と呼ばれることもあります。

このエコノミークラス症候群の危険性への認識は
広がっているため、長時間飛行機に乗るときには
気をつける人も増えていますが、
落とし穴は長距離バスです。

エコノミークラス症候群が起こるのは、
飛行機に乗っている時だけではありません。

最近は夜行バスを利用する人も増えてきていますので、
長距離バスを利用する時も
エコノミークラス症候群になるリスクがあるんです。

エコノミークラス症候群になりやすい人は?

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アメリカ胸部医学会の診療ガイドラインの中で、
エコノミークラス症候群になりやすい人が
示されています。

エコノミークラス症候群になりやすい人は、
以前に静脈血栓塞栓症にかかったことがある人、
がん患者、長時間の移動の前に手術や大怪我をした人、
高齢者、ピルなど女性ホルモンの
エストロゲンを服用している人、
妊婦、肥満の人などが挙げられています。

また、成田赤十字病院の総合内科の
森田部長が調査した結果、
「60歳以上の女性で身長160センチ以下、
体重は50~70キロの人」はエコノミークラス症候群を
発症しやすいことがわかっています。

これらの条件に当てはまる人は、
長時間の移動の際は特に気をつけたほうが良いでしょう。

水分補給と簡単な運動で予防を!

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エコノミークラス症候群を予防するためには、
水分補給と簡単な運動が効果的です。

水分が不足すると、ドロドロ血液になりますので、
血栓ができやすくなるんです。

機内はとても乾燥していて、
湿度は20%以下になりますので、
いつの間にか体内の水分が奪われていくんです。

長距離バスでも、車内はエアコンがかかっていますので
乾燥しやすい環境です。

そのため、長距離移動中は、
意識的にいつもより水分を多めに取るようにしましょう。

そのときに、「トイレが近くなるから、嫌だなぁ」と
考えてはいけません。

むしろ、トイレに行くことも
エコノミークラス症候群の予防につながるんです。

エコノミークラス症候群は、
長時間同じ姿勢でいることが原因ですので、
席を立って軽い運動をすることで
予防することができます。

トイレに行くだけでもOKです。

3~4時間に1度は、席を立つようにしましょう。

長距離バスの場合は、
サービスエリアごとに一度外に出ると良いですね。

また、景色を見たいからといって
窓側の席を確保するのではなく、
自分の好きな時に席を立てる通路側の席を確保することも
エコノミークラス症候群の予防には役に立ちます。

エコノミークラス症候群を発症すると、
楽しい旅行が台無しになるだけでなく、
命に関わりますので、
しっかり予防対策を行うようにしましょう。





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