昼食後の眠気の原因と対策を知りましょう。生活習慣の見直しも大切です
昼食後に眠くなるのは眠気の山が来るから
昼食を食べて、さあ仕事をしようと思っていたのに、
なんだか眠くて眠くて仕方がない。
眠くて仕事に集中できない
という経験を持っている人は多いですよね。
なぜ、昼食後に眠くなってしまうのでしょうか?
これにはいろいろな説がありますが、
もっとも有名な説は食べたものを消化するために、
胃や腸に血液が集中し、
脳への血流量が低下するからというものです。
でも、実はこの説は近年の研究で否定されているんです。
確かに、食後は胃や腸に血液が集中しますが、
脳への血流は一定量保たれていることがわかっていますので、
脳への血流が低下して眠くなることはありません。
では、なぜ昼食後に眠くなるのでしょう?
1つ目の理由は、午後1時から4時頃に眠気の山がやってくるからです。
人間の体内時計は1日のうちに2回眠気の山がやってくるんです。
1回目の大きな山は午前2~4時頃です。
これは深夜でもっとも深く眠っている時ですので納得ですよね。
そして、2回目の山は午後1~4時にやってくるんです。
これは、深夜の大きな山に比べると小さめの山ですが、
眠気の山がやってくるため、午後1~4時になると眠くなるんです。
この時間帯はちょうど昼食後の時間と重なりますよね。
だから、昼食後は眠くなってしまうのです。
昼食後に眠くなるのはオキレシンの効果?
昼食後に眠くなるのは、
眠気の山がやってくるからという理由以外に
もう1つの理由があります。
それは、昼食後はオレキシンという
ホルモンの分泌量が減るためです。
オレキシンは覚醒や摂食と関係しているホルモンですが、
オレキシンの分泌が活発になれば覚醒し、
分泌量が減少すると眠くなります。
そして、空腹になると分泌量が増え、
満腹になると分泌量が減少するのです。
だから、昼食後に満腹になると眠くなってしまうのです。
昼食後に眠くなる根本的な原因は睡眠不足かも?
昼食後に眠くなるのは、眠気の山が襲ってくるタイミングと、
昼食後に満腹になりオレキシンの分泌が
少なくなることが重なることが原因です。
眠気の山が襲ってくるのは体内時計の特性上仕方がないことですし、
昼食後にオレキシンが少なくなることも
どうしようもないことですよね。
だから、昼食後に眠くなるのは仕方がない、
自然のことだと諦めていませんか?
確かに、昼食後に眠くなるのは自然のことです。
でも、一度生活習慣を見直してみましょう。
あなたは睡眠不足ではないですか?
睡眠時間をしっかり確保し、質の高い睡眠を取っていますか?
睡眠不足だと昼食後の眠気が強くなってしまいます。
また、もしあなたが睡眠時無呼吸症候群だったら、
さらに眠気は強くなるでしょう。
逆に、睡眠をしっかり取っていたら、
昼食後の眠気は軽くて済むはずです。
昼食後の眠気に困っている人は、仕事や勉強の効率を上げるためにも、
一度あなたの睡眠時間と質を見直してみましょう。